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ファッションへのフラストレーションを30代まで溜めておく

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最近また服への好奇心が旺盛でして、雑誌を眺めたりpinterestで変な格好を探したりするのが楽しいです。

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▼ずっと前に服にお金と労力をかけたくないとは言いましたが、 フラストレーションはためまくっといて30代で爆発させたいなあと最近考えております。

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▲この時はうまく言葉にできていませんが、「服に無関心」とは「服を買う・探す」行為にかける時間をスルーするということですね。

ファッション自体は小さい頃からめっちゃ興味あるので(小4でデザイン画を雑誌に投稿するくらい)、完全に切り捨てて一生ミニマムでノームコアなファッションをするつもりはないんです。

 

あと5年我慢してひたすら経験だけにお金を使って、1日でも早くキャリアを形にせねばと思ってます。

知らない地を歩いて、本読んで、創作品を鑑賞して、ぎょうさん記事書いて。

これらの行為には、ファッションにかけるお金を内面や仕事の経験に費やす目的もあるのですが、加えてファッションに取り入れるインスピレーションを増やしたい目的もあります。

ファッションだけ参考にしてファッションを試行錯誤するより、あらゆる創作品から要素を取り入れた方がより本質に近づいたファッションができると思うんです。

例えば、太宰治の『斜陽』にこんな一節があります。

お母さまは左手のお指を軽くテーブルのふちにかけて、上体をかがめる事も無く、お顔をしゃんと挙げて、お皿をろくに見もせずスプウンを横にしてさっと掬って、それから、つばめのように、とでも形容したいくらいに軽く鮮やかにスプウンをお口と直角になるように持ち運んで、スプウンの尖端せんたんから、スウプをお唇のあいだに流し込むのである。そうして、無心そうにあちこち傍見わきみなどなさりながら、ひらりひらりと、まるで小さな翼のようにスプウンをあつかい、スウプを一滴もおこぼしになる事も無いし、吸う音もお皿の音も、ちっともお立てにならぬのだ。それは所謂いわゆる正式礼法にかなったいただき方では無いかも知れないけれども、私の目には、とても可愛かわいらしく、それこそほんものみたいに見える。

マナー本で「スープの飲み方」を読むより実践的ではないですか?

実際私はスープを飲む時必ずこの場面を思い出します。そしてできるだけ同じように「ほんものみたいに」飲めるよう意識します。

斜陽 他1篇 (岩波文庫)

斜陽 他1篇 (岩波文庫)

 

こうやって審美眼とセンスを養ってから、お金をかけて本気の格好をいっぱいしたいですねえ。例えば先日のベラスケスの絵画に描かれたファッションの色合いを取り入れるとかしたいですね。

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こういう視点で見るとなんだか絵画がファッションカタログみたいですねえ。

 

手持ちの服でできる限りやってはいますが、ちゃんとお店に出向いてお金かけるのはもっと先でええかなと思います。あととにかく今はパソコンの前から離れられぬ。

ということで成果が出るまで服へのフラストレーションを溜めまくっておきましょう。