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2年半一人暮らしをして得た、私的大阪観

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この2年半の大阪下町生活は非常に濃いものだった。

下町…というには少々レベルが低いが、工業地で暮らし下町の職場で働いた。短期間だけ奈良や京都でも暮らしたこともあったけど、大半は大阪で寝て起きた。

 

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大阪生まれとはいえども、一人暮らし前の大阪のイメージはもっぱら本町~中之島あたりのキラキラとしたオフィス街。

「ドサクサ」が残る地域(大正・西成・淀川・尼崎・港・此花など)のむせる空気に五臓六腑を浸して、やっと大阪という場所が見えてきたといっていい。

今後、ちょこちょこ大阪暮らしのまとめを作こうかと思っているので、今回はその序章としてまとめたい。

大阪=USJ通天閣大阪城という旅行者にも見ていただきたい記事でございやす。

大阪移住前は西宮暮らし

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社会人になって大阪に移住するまでは、兵庫県の西宮市で一人暮らしをしていた。

西宮市は兵庫県でもぶっちぎりのキレイな街で、移動手段といえば阪急電車か阪急バス、お買い物は西北の阪急ガーデンズという、キレイなのが当然な生活。

しかもちょっと足を伸ばせば高級住宅街の甲陽園にアクセスできてしまうという立地。

もちろん前を通るだけでも恐ろしい宗教施設みたいな怪しいアパートや、キャンパスで普通に歩いているだけでコリアン系の宗教に勧誘されるようなちょっと危ない場面もあったけど、そんなの大阪に比べれば可愛いもんだ。

 

梅田・堂島・中之島肥後橋などは垢抜けエリア

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「キタ」のキレイさはもはや論をもたないが、工業地に住んでいると自然とこのあたりのエリアに寄りたくなる。

梅田、堂島、中之島肥後橋、北浜、本町、ちょっとアレなエリアもあるが堺筋本町淀屋橋天満橋。このあたりは人が多いものの、ゴテゴテ感はなく非常にあっさりとして快適だ。

梅田のお隣・福島区もオシャレなカフェやイタ飯屋が続々とできているものの、聖天の商店街や高架下などはまだまだキツイところが多いので何とも言えない。高架下の居酒屋で鳥刺しに見事に当たってから、福島区にはあまりいい印象がない(個人的経験からの見解)。

しかし環状線から見える福島のビル群は嫌いではないな。

 

谷町エリアも良い下町感

谷四~谷九あたりのレトロ感は、まだ小奇麗さが感じられて良い。特に松屋町~谷六あたりの雰囲気は好きだ。

 

清潔感は普通だけど問題なく過ごせるエリア

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難波・天王寺森ノ宮~玉造・阿倍野

このあたりはまあ、キレイとは言い難いごっちゃり感がある。しかし良いお店や老舗も多く、たぶん難波と天王寺なしには大阪ライフを謳歌はできまい。

昔は治安が悪かった、と大阪出身の母談。しかし今はどうってことないですな。

 

コリアンタウンも特に直接的な害はない

布施、鶴橋などは治安が悪いといわれるけれど、個人的にそこまでキツさを感じない。たまにぎょっとするような住民や建物があるものの、ドヤほどの強烈さはない。

グルメ雑誌にとりあげられたり意外とフレンドリーな人がいたりと、ひとつの見解だけで判断するのはちょっと違和感を感じる場所。

 

港区もOK

南港や海遊館がある港区も、海側で兵庫が近いだけあって爽やか。観光やワーホリの外国人が多いものの、スーツをびしっときめたサラリーマンやコスモスクエアの高級住宅に住むマダムもチラチラ見かける。

あと海遊館に行く道にある「雪花ノ郷」という台湾かき氷のお店が超好き。

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ちょっとしんどいエリア

此花は個人的に正直しんどい

USJでキラキライメージがもたれているかもしれない此花区だが、正直筆者は全然肌に合わない。まず空気の荒み具合が半端ない。R43のせいか工場が多いせいか。

あと住宅街の狭い路地には、電波な物件やゴミ屋敷一歩手前の家などの横でふつうに別の住宅の生活が営まれている。この併存感が不気味さを和らげているものの、なかなかキツいものがある。

ただ西九条の高架下のお店はかなりディー―――プでおもろいね。

九条の松島新地

諸事情で西九条のお隣・九条の住宅のほうに行くことがあり、一度だけ昼間に松島新地を歩いたことがある。大阪5大新地の2番手的存在。

正直飛田新地の噂のように女のわたしは罵倒されるのかと気が気でなかった…が、店頭にいる女の子たちと目を合わせないように歩き、とくに何もなく通過できた。

こんなふうにちょこちょこ全国の新地エリアを通過する機会があるので微妙に知識があるのだ…飛田だけは行こうと思わんけど…

東大阪・八尾・寝屋川エリア

もちろん問題ない場所もたくさんある…が、やはりちょっと昭和の香りに包まれたエリアであることは否めない。しかし石切エリアは参道がディープでおもろいね。

歩道は自転車の往来が激しく、かつ歩行者お構いなしですり抜け・並走・追い越しをやってのける。だいたいコントロールしづらいチャイルドシートつき自転車が多い。あとおばちゃんの神器さすべえね。

淀川&西成エリア

あまり近寄らんようにしているのでなんとも…。

 

もはや面白がっているエリア

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十三

「じゅうそう」なんて読み、なかなかできませんえ。しかもさっそく駅前にトミー(十=とう、三=みい)なんてぶっとんだ商店街。

ラブホ街も変な看板も慣れてしまえばもう危険を感じない。住宅街のほうに行くとマジでヤバいと聞いたけど、まあ行く用事もないから駅前のディープ感を楽しむのみだ。

労働&生活環境の格差にはマジで笑えないけどね…。

ちなみに駅前のヘヴィメタルバーは超お気に入り。バンド名言ったら頑張ってカクテルつくってくれはります。いつもムチャぶりしてごめんなさい(棒読み)。

京橋

角打ちし放題の京橋も、駅前は広々として使いやすいチェーンのカフェもあって良いところ。朝からお酒をあおるおっちゃんたちの光景ももう見慣れてしまった。

此花区ほどのミスマッチを感じないのは、まだ街に活気があるからだろうか。難波っぽいイメージだし。

 

 

以上、序章はざっくりこんなところですな。

以後退職後にこまかくまとめていければと思う。大阪というひとつの視点からは説明不可能な地の謎を、旅行者にこそシェアしていきたい次第。

 

めっちゃディープな大阪人たち (KAWADE夢文庫)

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