【単純読書論】読みたい本を読みましょう
『沈黙』の映画化によりちらちらと遠藤周作がブームですね。
大学時代のゼミで「夏季休暇中に読んだ本を教えてください」と言われたので、
休暇中いちばんハマった遠藤周作の『深い河(ディープリバー)』と答えたら鼻で笑われたを思い出しました。
ウソでも専門書とか哲学書とか挙げりゃよかったんでしょうか。
夏休みを旅行にささげたそのころのわたしにはきっとそんな金属製品は必要なかったわ~い。
読書はおもしろければそれでいい、目的なんてなくても読みたいなら読めばいい。
それがわたしの読書論です。ディープリバーな当時から変わらず。
朝起きてなんとなく純文学が読みたくなったら青空文庫からありがたくダウンロードして読めばいいし、
歴史書一冊読んでもっと知りたいと思えば関連書を次々と読んで蔓を伸ばしていけばいい。
読みたきゃ読めばいい単純な読書論です。
(▼古本市が大好きだ~写真は京都下鴨神社にて。)
そう考えると、本を探すのに時間を無駄にしないというメリットもあるんです。思い切りがよくなるので。
人生のうちに読める本は限られているからいい本だけを選んで効率よく読まなければならない、
という意見をたまに見かけますが、
もうすごくしんどそう…義務感だけで疲れそう…。
ただ、買って損したとかゴミみたいな本だったとかそういうのはほんとうの無駄になってしまいますので、
即決しつつも探書のセンスというのもちょっとは必要でしょう。
わたしが本を選ぶときは、
①タイトルとデザイン判断、つまりほぼ勘。
②目次をざっと読んで気になるところが何箇所かあれば購入。
小説はあらすじと最初の一文。
③原作
④検索ツール
のいずれかになると思います。本屋さんでもネットでも②が多いですね。
④については、
(▼松本にある古書店。)
読んで楽しむことにいちばんエネルギーを使うようにしたいですね。
(▼さいごに櫻正宗記念館の展示品。ドイツがわたしを呼んでいる・・・!)