アドルフ・ヴェルフリ展@兵庫県立美術館に行ってきたよ
おこんばんは、ここむんとです。
前書いた記事がすっごく頭のゆるそうな文体で驚きましたw
落ちついて、でもかんたんで読みやすい文章を心がけて書いていきますね。
もちろん中之島のほうは後日行きますよ!
灘といえば日本酒ですがアートな街でもあるのです。
美術館が何個もあったり、街のあちこちに現代アートの作品がみられたり。
ひたすらまっすぐ歩き、かつ歩道橋がガッツリかかっているので、
とってもスムーズに移動できます。
▼今日はほんまにいいお天気で、朝からけっこうあたたかい日。
安藤忠雄建築もよりキラキラとかがやいています。
▼今日のお目当ては「アドルフ・ヴェルフリ ニ萬五千頁の王国」展。
前売り券を買ってばっちり準備していたのです。
▼これこれ、県美といえばどーーんと置いてあるこの立体看板。
▼裏からはこんなかんじ。
▼入館したら右折してください。左手にチケットブース、右手に会場へ上がるエレベーターとコインロッカーがあります。
▼さあはじまりますよ。この緊張感のある入り口、いつ来てもゾクゾクします。
ここからは展覧会内容をざっくり文章にしていきます。
長いのですっ飛ばしていただいてもけっこうです~。
1章・初期のドローイング/楽譜
わたしとしては初めてのヴェルフリ生作品。
まずは色なしで新聞用紙に描かれた作品が6点。
『ニュー=ヨークのホテル・ウィンザー』と『ハラー〔鐘の舌〕=鐘』は、
まあまあタイトルのとおり見ようと思えば見えるかな?という感じ。
タイトルがなかったら絶対認識できんな…。
ある程度予習はしてきたものの、正直わけわからなすぎて呆然としました。
目のまわり真っ黒の人はいったい誰?この模様にはどんな意味があるの?文字もぎょうさん描いてはるけどどういう意味?
意味ない問いだとわかってはいても、混乱しすぎて答えを求めずにはいられませんでした。
いっさいの芸術の知識が通用しない、生生しい作品。
いったい認識とはなにかと、常識やいまここにいる自分の輪郭がぼやけていく、
そんな感覚におそわれます。
ただの狂人なのか、天才なのか。繊細なのか大胆なのか。精神を病んでいたから描けたのか。全然わかりません。
6室あるうち、この部屋にいちばん長くとどまっていたと思います。
しょっぱなから超疲れた…。
でも美しい風景画や肖像画よりも、消化不良になる作品のほうがわたしは好きです。
2章・『揺りかごから墓場まで』
ヴェルフリさんの人生・旅の苦難をおとぎ話のように描いた
『揺りかごから墓場まで』の何点かを見ることができます。
ここから色鉛筆が登場します。まあ色彩の使い方の独特なこと!
あと「ヴェルフリの形態語彙(エリカ・シュペリ、マルクス・レーツ描画)」という
パネルとプリントが絶妙な場所に置いてありまして、感動いたしました。
それぞれのモチーフがなにを意味しているのか、一覧にまとめてあります。
目もと真っ黒の人はヴェルフリご自身であったか…。
この展示室では、ショーケースに入った
『アリバイ』という4メートル以上ある作品が印象的でした。
塗りこみがちょっと荒いというか、紙の目をつぶしてテカテカしている部分もあって
ほっとしました。
あまりにも緻密ではみ出しがなさすぎて不安になっていたところでしたので。
あと『利子計算=最終, 1912年6月1日.11頁』、
『氷湖の=ハル〔響き〕.巨大=都市』が圧巻。
一体一枚何日で描くねんってくらい多い制作数にも驚きました。
5章・『葬送行進曲』
なにやら怪しい音声が。。
自身へのレクイエム『葬送行進曲』を音読した映像が放映されています。
壁に書かれた引用文も音声をそのままカタカナにしたもので、ひどくシュール。
王国の言語なのでしょうか。
コラージュと文字がメインの作品なのですが、切り抜かれたものとレクイエムとの関連性が全くわからん……人生この切り抜きで表現されるん!?みたいな…。
ネットで調べても情報がぜんぜん出てこなかったので、その奇妙な空間は、ぜひご自身で確かめてみてください。。
総括
アドルフ・ヴェルフリ展 @兵庫県立美術館
— むんと (@kkomund) 2017年1月28日
彼は正規の美術教育を受けずに絵を描いたそうです。正しいスキルが必ずしもいい作品を生み出すというわけではないんですね。
そして苦悩は作品の源泉で、大量に作り続けることでオリジナリティは完成されていくのだと感じました。 pic.twitter.com/sl1WJg34El
これ、すごく励みになりました。
アマチュアでも、ただ思うままをひたすら大量にアウトプットし続ければ、なにかしらの成果は得られるのではないでしょうか。
わたしのインスタグラムはもうすぐ700枚目を突破します。やっと撮りたいものが撮れてきている手ごたえを感じています。
文章も書いていますが、今までウェブ上で書いた記事数は総計したら500いかないくらい?
ぜんぜんまだまだです。
何も考えずに出すのは進歩がないでしょうが、何かしら思いがあって出すならば次につながっていくはず。
あと長い文章を作り込む快感は緻密に描き込む快感に似ていると思うんですよね。
気持ちいいと思うことを続ける。これを大事にしていきます。
数少ない関連書籍はこちらからどうぞ。
▼さて見終わりぷらぷらと散歩。
お約束、この空間。
あとこれから#美術館グルメ っていうハッシュタグを勝手におしすすめていきます。
食とアートは切り離せません。
#美術館グルメ
— むんと (@kkomund) 2017年1月28日
県美のカフェフォルテシモさん。
ベーグルはちょうどいいかたさで、たっぷりのったクリームチーズがうまい。
雰囲気だけでお腹いっぱいになるのっていいなあ☺️ pic.twitter.com/M5hH0NkFYd
ただスープが冷めたら生臭かったのと、コーヒーが薄めだったのが残念。。
でもでも雰囲気と被写体を買ったと思えばいい投資ですね~
次の展示を楽しみにまたがんばって生きます~。
▼県美の詳細はこちらから